Lv2 シンセ講座

[シンセ講座]Lv2-1 音を分厚くしよう

投稿日:2017年2月22日 更新日:

前回までのあらすじ

ここまで習得した部分

Lv1ではシンセを扱う上での基礎的な操作を習得しました。

Lv2は、音作りの幅を徐々に広げていく講座になります。

音作りの楽しさがぐんと広がる反面、ここから覚えることが急激に増えてきます。

自信がない方はLv1でしっかり復習しておきましょう。

もう1つの波形を使おう

ここまでは音を出す波形を1つしか使いませんでした。

しかし、大抵のシンセではオシレーターが何個か付いていて、音を重ねることができます。

synth1にも当然これが付いていますね。この部分が第2オシレーターです。

 

じゃあ今まで使っていた部分は何なのかというと、「第1オシレーター」です。あくまで1つめのオシレーターでしかなかったわけです。今までは説明をシンプルにするため一旦放置してたところをここで回収する感じになります。

基本的には、オシレーター1と同様ですが、一部選択できる波形が変化しています。
が、今回は音を分厚くする講座なのでいったんそこは省略。横にある「ring」「sync」も別の講座で。

音を重ねたい場合、慣れないうちは同じ波形を選ぶことをオススメします。その方が単純に分かりやすいですし。

さあ、弾いてみましょう…と言ってもこれでは音は変化しません。当たり前ですが、音を重ねるためには第1第2両方が鳴るようにする必要があります。

synth1では、第1と第2の割合を調節する部分があります。それがこれ。

 

この部分を調節しましょう。つまみの方向に応じて

第1のみ←50%ずつ→第2のみ

こんな感じで音量が変化します。ちょっとだけ足したい場合はどっちより、といった感じに微調整すればいいですね。

ちょっと試してみましょう。分かりやすいように「第1:鋸→第2:矩形」にしています。

こんな感じに変化します。どれだけの配合にするかで割と変わってくる点にも注目。

「ちょっと音色を変えたいけどフィルターとは違う」というときにはここで微調整するといい感じになるかもしれません。

音をずらすと分厚くなる

音を重ねるとき、ちょっとだけ音程をずらすと音が分厚くなります。コーラスと同じ原理ですね。

その場合、synth1ではこの部分を弄ります。

 

分厚くするパターンは大きく分けて2種類あります。

  1. オクターブを変えて重ねる 大抵は1~2オクターブ(オクターブユニゾン)
  2. ちょっとだけ音程をずらして重ねる(コーラス風)

それぞれどんな感じか見ていきましょう。

1.オクターブユニゾン

こっちは音圧が足りない時にオススメです。

もうちょっと明るくしたい・ハッキリさせたいときは1オクターブ上を、1音1音のインパクトを出したいときには下を重ねるとよいです。

特に、音が埋もれやすいベースでは常套手段と言ってもいいぐらい使用します。

synth1では第2オシレーター部分のpitchを変更して調整します。

オクターブでずらしたときは左上が光るのでそれが目安になります。

第1を弄る部分はありません。その場合は1-3で解説した方を弄りましょう。

[シンセ講座]Lv1-3 一通りの基本を覚えよう

1オクターブ下を追加するとこんな感じになります。

こんな感じに手軽に分厚くできるので、ちょっと目立たないかなって時には試してみましょう。

あと、synth1では割合を変化させると音量が変化することがあるので、音量メーターと一緒に確認しておきましょう。

2.コーラス風

音をゴージャス・スペーシーにしたり壁のようにしたい、といったときはこれです。

その場合は「fine」の方で調整します。これは音程をちょっとずらしたいときに使用する部分で、「pitch」より細かく調整できます。

この部分を±3~20ずらして2恩を重ねると、うねったように分厚くなります。

こんな感じです。段々ズレを大きくしていってます。

どうでしょう?1とは違った感じに分厚くなったのではないでしょうか?
少しずらしたときと大きくずらした時では違った厚みを感じられるので、この部分は好みと楽曲に合わせて調整しましょう。

やりすぎにはご用心。最後の方はずらしすぎて音が気持ち悪くなっていますね。

そもそも音が分厚いと感じるのは、何重もの波形が重なっているからです。
でも、ただ同じ音を重ねただけでは音量が大きくなるだけになってしまいます。

微妙に音程がずれているから分厚くなるのです。

オーケストラがゴージャスに感じるのも、たくさんの楽器が演奏しているからですね。

シンセでも例外ではなく、音を沢山重ねるとどんどん厚みが増します。
ここではまだ2つだけですが、どんどん分厚くしていきましょう。

 

…と、その前に。

おまけ:もうちょっと柔らかくしたい・オシレーター数を節約したい

前述までの方法だと、若干音が硬い印象を受けてしまいます。
それに、せっかくのオシレーターを使ってしまうので他の音を重ねるときに困ってしまいます。

そこで、第一オシレーターにある機能をうまく使って節約していきましょう。

 

ここの部分です。FMは少々違うので割愛します。

まずは「dat」から。これは「datune」(デチューン)の略で、ピッチを若干ずらしたような音を作れます。先程の2で行ったことをオシレーター1つでできてしまうのですね。

こんな感じに変化します。やはりやりすぎるとグチャッとしてしまうので要注意。大抵は半分くらいまでが限度なので上手く調整しましょう。

また、波形自体を変化させているのか徐々に柔らかくなっています。「硬さが足りない!」という場合は、第2オシレーターか後述するサブオシレーターと併用すると芯が強固なまま保てます。

次は、サブオシレーターです。

その名の通りオシレーターをもう1つ追加できる機能です。が、第2オシレーターと比べると

  1. ピッチ変更はオクターブ単位のみ(ユニゾンor1オクターブ違い)
  2. 「第1オシレーター+サブオシレーター」で1つの単位扱い なので第2オシレーターと併用すると音が小さく感じる

といった弱点も上げられます。デチューンは適用される様子。

そのため、1で説明した「厚みを加える」事に特化した部分と考えましょう。

基本的な使い方は、「第1と同じ波形+-1oct」を選択して音を分厚くするのがオススメ。このとき、1/3位あれば十分目立つのでそのくらいにしましょう。それ以上にするとサブの方が前に出てきてしまいます。

シンプルながらこれだけで結構分厚くなります。デチューンと併用すれば広がりと厚さの両方が加わります。

この状態で第2オシレーターを追加するなら1オクターブ上にしましょう。高音のおかげで楽曲に埋もれにくくなります。

しかし、これだけやってもまだまだ足りないので…

同じ音をもっと重ねよう

ここまでだと

「第1オシレーター + サブオシレーター + 第2オシレーター」

の3本だけです。

が、オーケストラの弦楽器のようにもっと分厚くするには全く足りません。
そこで、今のシンセは沢山音を重ねられるような工夫を凝らしてあるわけですね。

それがこれ。

 

この部分を使えば、最大で8音まで重ねることができます。シンセによってはもっとたくさん重ねられるので物凄く重厚になるわけです。さっきまでと比べるともはや比になりませんね。

早速使おう…とその前に、「poly」の数字に注目。

ここは、シンセ内で鳴らすことができる音の数です。あんまり音数を増やすとPCに負荷がかかるので、ここである程度制御しているわけです。

音を分厚くする前に、ここを調整しておかないと音が途切れたりコードが奏でられなかったりするので注意しましょう。

また、音を重ねるということは当然音量も大きくなります。事前にある程度音量を下げておいてください。

数字の部分をクリックして、32に変更しましょう。

これで準備完了。

次に、「unizon」のスイッチをON。

そうすると、

音数が増えてぐっと前に出た感じになりましたね。

ここから音数もどんどん増やしていきます。「num」の数字を8に変更。ここで一度に鳴らす音の数を変更しています。

当然音量も大きくなるので改めて注意。増やす前に音量を絞っておくように。

これだと単に音量が大きいだけなので、さらに加工しましょう。

「dat」を使ってピッチのずれを、「pitch」で重ねる音程を決定します。これで重厚に…

あれ?

滅茶苦茶シュワンシュワンしてます。沢山音を重ねると波形がごちゃごちゃするので、ただ重ねるだけではこうなってしまいます。そのため、他の部分も調整する必要があるのです。

それを調整するのが「phase」。ここを使って波形の並びを整理するのです。

ある程度弄ると、心地よいというか使いやすそうな感じになる瞬間があるはずです。

最後に、「sprd」を調節しましょう。「spread」の略称です。ここで音の広がりを調節することができます。

中央を基本に、右or左に回すほど音が広がっていくため、重厚なパッドやバキバキに目立つリードを作るときに非常に重宝します。

これらを弄り倒して完成!

だいぶ音のクオリティもいい感じになったのではないのでしょうか。

最後に、これを登録しましょう。

作った音を登録しよう

プリセットを登録する場合、ここで保存します。

 

writeの部分をクリックすると、

この表示が出てきます。項目はそれぞれ、

Bank:登録したいサウンドバンク 自作とすでに入っているもので分けておこう

Program:何番に登録するか うっかり他のプリセットに上書きしないように注意!!

New Name:名前 分かりやすいネーミングにしておきましょう 基本アルファベットと数字で

Color:白含めて7色 用途や特徴を区別できるようにする

といった感じです。特に、Programは注意!下手をすると戻せなくなるので必ず名前は付けておきましょう。「initial sound」が空なので底を上書きすると安全。

設定したらOKを押して登録。これで次からも使うことができます。

使いたいときはプリセット名が書かれているこの部分をクリック。

ここを押すと、サウンドバンクが出てくるので先程登録した音を選択すれば使えるようになります。

音を分厚くすることができるようになりました!!

ここまでで解説した部分

デチューン・サブオシレーターによる音重ね

第2オシレーターとの併用

ユニゾンによる重厚化

制作した音の保存

前回とだいぶ解説が多くなりましたがいかがだったでしょうか?

無理に全部飲み込もうとせず、1つ1つ扱えるようになりましょう。

特に第2オシレーターが追加されたことによって、できることも大幅に増えています。

何より、クオリティの大幅アップが見込めるユニゾンも習得できたのではないでしょうか。

つぎは、ノイズやフィルターの突っ込んだ部分を解説しようと思います。

ではまた次回。

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