Lv2 シンセ講座

[シンセ講座]Lv2-2 多彩な音色を出そう

投稿日:2017年3月3日 更新日:

前回までのあらすじ

ここまで習得した部分

前回だけでできることが急激に増えましたね。

その影響で、音が大分分厚くできるようになりました。

今回は今まで残していた部分の回収も兼ねて、音色の種類を増やしていきましょう。

「なんでこれ教えないんだ?」と言いたくなる部分もありますので。

何より、ここからは予測が難しい要素も増えていくので、試行錯誤もグンと増えるはずです。

それだけバリエーションが増える、と思ってどんどんチャレンジしていきましょう!

矩形波を改造しよう

まずは「PWM」(パルスウィズモジュレーション)から。この部分ですね。

synth1では多少表記が違ってますが、内容としては同じです。

これは、矩形波を変化させたいときに使います。早速どんな感じに変化するか聞いてみましょう。最初が矩形波(変化前)です。

こんな感じに変化します。ドンドン癖が強くなって、最後の方は結構詰まった感じになっていますね。

この時、こんな感じに変化しています。

この波形を…

こんな感じに。幅を変化させているのですね。(正式名称は「パルス幅」と呼びます。)

こうやって変化した波形は「パルス波」と呼ばれています。矩形波はパルス幅が50%になったものを指します。

この部分を変化させて独特の薄さや粘り気を生み出すことができます。矩形波が素直だと感じた時に弄ってみましょう。

音量も若干変化するようで、偏らせるほど音量が大きくなるのに実際に聴いた感じだと小さくなっているように感じます。なんだか不思議。

音程がない波形:ノイズ

 

今のシンセには必ずと言っていいほどついている波形、「ノイズ」ですね。

まずは聴いてみましょう。

ノイズ

うん。ノイズだ。テレビの砂嵐と言ったらこれですね。最近はないかもしれませんが。

この波形は「音程がない」ため、これまでのものと音作りの傾向が大幅に異なります。

第一オシレーターにちょっと混ぜて少し古っぽくしたり、リードなどにちょっと足して高周波数帯域を追加したりすることに使用します。

また、これとフィルターなどを使って効果音を作ることも可能なので、特殊な位置ですね。それにはもっといろんなテクニックが必要ですが、結構後になるので悪しからず。今は割愛します。

また、synth1では第2オシレーターにしかありませんが、大抵は1つあれば足りるので全く問題ありません。

最近のシンセだと何種類かノイズがあって、それを使い分けることもできるようになっています。

その場合、説明書などでは「ホワイトノイズ」「ピンクノイズ」「レッドノイズ」などと書かれており、よくあるのはホワイトとピンクの2種類です。中にはもっといろいろな表記をしている場合がありますが、聴かないとわからない部分も多いので見かけたら視聴しておきましょう。

synth1の場合はホワイトノイズ1種類です。おおよその特徴としては

  • 擬音だと「サーーッ」音量が小さいとわかりにくいが、大音量で聴くと結構低音も入っている
  • 低域をカットすればかなりすっきりした感じ これを利用して音作りの時のちょっとだけ足すこともある
  • ノイジーなリードと相性抜群。音色を無理に加工するよりもこっちを足した方がラクなことも
  • 効果音制作では若干優しい感じになる(他が加工しにくいこともあるけど)

こんな感じです。かなり主観も入っていますけど。

波形を魔改造しよう

残した部分も回収しきったところで、こっちに移りましょう。

この2つの機能を使うと、かなり激しく独特な音色を生み出すことができます。

現代のクラブミュージックやワブルベースにも多く登場するので、これを習得するとかなり音作りの幅が広がるのではないのでしょうか。少なくとも現代的な音楽には欠かせない存在です。

左から「リングモジュレーター」「シンクオシレーター」という機能です。

この2つの最大の特徴は「出来上がりの音が全く予測できない」こと、ベースやリードなど単音向きになりやすい事です。

そのため、無理に音作りにこだわりすぎると膨大な時間を消費することになります。

最初はあまりこだわりすぎず、ちょっと遊ぶような感覚で挑みましょう。

あと、synth1では第2オシレーターのみ変化します。第1はそのままなので「音が変わらない!」と思ったらオシレーター部分を確認してください。

リングモジュレーター

これは2つのオシレーターの周波数和と差の波形が出てくる装置です。なんて言ってわかるわけないのでちょっと例を出してみると、

第1オシレーター:330Hz
第2オシレーター:440Hz

で演奏した場合、

和:330Hz+440Hz=770Hz
差:440Hz-330Hz=110Hz

の2音が出力されます。あ、Hzは周波数(音の高さ)の事です。覚えておくと便利ですよ。

で、式を見てもピンとこないので音を出しましょう。リングOFF→リングON(同じ音程)→微妙にピッチをずらす→思いっきりずらすといった感じで変化させています。

最後の方はかなり強烈な音色になっています。前述の式で挙げたように、ずらせばずらすほど出てくる音程のずれも激しくなるのでこのような音色になります。ただし、オクターブ単位にすると比較的まともというか変化は抑え目になります。

ちょっとしたスパイスが欲しい場合は少しだけ、思いっきり未知の音を作りたい場合は思いっきりピッチをずらす、といった使い方になるのではないのでしょうか。

選択した波形でも大きく変化をするのでそこのところも覚えておきましょう。調整によっては音程感も失われるので悩ましいところ。

シンクオシレーター

こちらは、2音の周波数を一方に強引に同期させる機能です。これを利用して複雑な波形を生み出し、過激なシンセ音を生み出すことができます。ワブルベースや強烈なリードとの相性は抜群です。

こんな感じの音を作り出すことができます。さっきとは元の波形を変化させています。

三角波でもここまで大胆に変化がかかるものですね。自分でも久々にビックリしています。

こちらもオクターブ単位にすると比較的クリアな感じになるので、過激にするならオクターブとピッチを一気にずらしましょう。

これに関しては、ノイズを使っても音程感がある音を作り出すことができます。それがこちら。

なんというか、ハーモニカともアコーディオンともいえる西洋感あふれる雰囲気ですね。そういう音程だからとか言わない。

このままだとちょっと使いづらいので、元の波形も混ぜるとマイルドになって使いやすくなります。音痩せも防げるので結構オススメです。

なお、できる音は軒並み薄さが気になりやすいので、もう1つシンセを立ち上げるかオクターブユニゾンなどで低音を補いましょう。激しくなればなるほどこの傾向も強くなります。

FMで音を揺らそう

そういえばこれも忘れてましたね。

FM音源という言葉を聞いたことはないでしょうか?1980年代に流行したキラキラしたシンセサウンドの事です。

「DX7」に代表されるFMシンセもあるのですが、大抵のシンセにも1つはこの機能が付いています。これですね。

この部分を使うと波形を揺らすことができます。正弦波で揺らして音を過激にする…のですが、説明をしてもわからないのでこれも音で聴いてみましょう。

最初の方は「揺れてるなー」って感じですが、途中からノイズみたいに変化しました。

余り揺らしすぎると音程感が失われ、やがてノイズみたいな音になるのですね。

先程のリングやシンクでも激しすぎるとこのような現象が発生します。もしかしたらもう体験済み、っていう方もいるかも。

これに関しては単体では扱いにくいです。後々紹介することを利用するとグンと音作りの幅を広めることができますが、また今度。

過激な音を作れるようになりました!!

ここまでで解説した部分

ノイズ音源の使い道

リング・シンクモジュレーションによる過激な音作り

FM音源の大まかな予告

今回は比較的少なめになった感じですね。前回と比べても使えるようになった、というより補完をしたといった方がいいでしょう。

いづれも、他の講座だと割と早い段階で説明している部分です。

しかし、これはどっちかというと応用技術の方。基礎的、というにはあまりにも難しい内容です。

なので、この講座では割と後の方に回すことにしました。ここの部分は自分もまだ完璧に習得できてないな、と書きながら感じたのでまだまだ精進する必要がありますね。

次は、フィルターのエンベローブなど時間経過による音の変化の幅を広げていく予定です。急激にバリエーションが広がるかと思います。

ではまた次回。

アドセンス広告






-Lv2, シンセ講座
-, , , , , , , , , ,

Copyright© purple polar , 2017 AllRights Reserved Powered by micata2.