Lv2 シンセ講座

[シンセ講座]Lv2-3 音色に変化を与えよう

投稿日:2017年3月13日 更新日:

前回までのあらすじ

ここまで習得した部分

前回でだいぶ元波形を改造できるようになりましたね。
かなり強烈な音色や一癖ある感じにできるようになりました。

さて、このあたりで再びエンベロープについて学習することにしましょう。
Lv1では音量のみの変化でしたが、今回は他の変化も与えられるようにします。

これでグッと音作りの幅を広げていきましょう!
…といいたいところですが、ものすごく肝心な部分を忘れていたのでそこから。ごめんね。

フィルターの種類を変えよう

これです。もうやっていたと勘違いしてました…

前回まで使っていたのは「ローパスフィルター」と呼ばれるもので、主に

  • 音をこもらせる
  • 暗くする
  • 大人しくする

という用途で使われます。

基本的なフィルターはこのほかに、

  • ハイパスフィルター:低音域をカットして音を薄くしたりかぶりを抑える
  • バンドパスフィルター:選択した範囲以外の音域をカット、独独のクセをつけられる

 

といったフィルターが存在します。この3種類は大抵のシンセに搭載されているので覚えておきましょう。

synth1で使えるシンセは以下の通り。

  • ローパスフィルター(LP)2種類:違いは後述
  • ハイパスフィルター(HP)
  • バンドパスフィルター(BP)
  • TB-303風フィルター(LPDL)

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ローパスフィルター(LP)

これまで使っていたシンセはこれですね。

高周波数をカットしていって音をこもった感じにします。
非常に汎用性が高いので、基本的にはこれを使うことが多いです。

 

あと、これにだけ数字が違うものが2種類ありますが(synth1は3種類 後述)、これはフィルターのキレを示しています。
この数値が大きくなるほどバッサリ、小さくなると切り口が浅くなります。

音色でいうと、

  • 12:暖かいビンテージ感 余り削れないせいか割と切っても明るい
  • 24:モダンな感じ キレがあるので鋭くなりやすい レゾナンスのクセはこっちの方が強くでる

といった特徴があります。文だけだとわからないので、ちょっと音を出してみましょう。

どちらもカットオフの数値は同じにしてあります。

LP24

LP12

24の方が籠り方が大きかったですが…若干わかりにくいかもしれないです。PC直出しよりもヘッドホン・イヤホンの方がわかりやすいかも。12の方は籠らせた割に明るく感じたのではないでしょうか。

数値は大抵、ローパスフィルター2種類が一般的。稀に3種類(その場合は6がある。)だったり、後述するフィルターにもあったり。
シンセによっては、この数値の調節も可能だったりするので、前述の事を参考に調整してみましょう。

ハイパスフィルター(HP)

こちらはLPと逆で、低周波数をカットしていきます。
これにより、音が薄くなったりかすんだ感じになります。

そのままだと分厚すぎるときに使うことが多く、どちらかというと消極的に使うケースが多いです。
むしろ、ミキシングの時に多用するフィルターでしょう。
積極的に使う場合は、あまり存在感を出したくない・大人しい感じにしたいときでしょうか。

バンドパスフィルター(BP)

こちらはLPとHPを合わせたようなフィルターで、設定した周波数帯域以外をカットしていきます。
独特のクセが付きやすく、若干扱いにくいことも。
レゾナンスと組み合わせると、より特徴的になるので飛び道具的な使用が多めです。

TB-303風フィルター(LPDL)

こちらはLPと似ているのですが、世界的に有名なアシッドベースシンセ「TB-303」をイメージしたローパスフィルターです。
正直LPと似た様な感じなので、どちらかを使うかは音作りの傾向に左右されます。なのでお好みで。

「TB-303」って何?、という質問は今回は割愛。

他の有名なものだと、

  • ノッチフィルター:選択した音域をカット。音のクセをつけたり耳につく部分を削ったりする。EQ感覚。
  • コムフィルター:「櫛」のように音域を何か所もカット。一風変わったクセがつくが、どんな音か予想しづらい。ワブルベースなど強烈な音を出したいときに。

辺りがおおよそ使われるフィルターですね。
他にもいろいろな名前があったりしますが、その部分に関してはそのシンセオリジナルなことが多いです。
もし有名なものがまだあった場合は情報求む。

フィルターのエンベロープ

これまでは音量を変化させていたエンベロープですが、今では大抵のフィルターにもこの機能はついています。
synth1ではこの部分ですね。

ADSRに関しては、前に説明した通りなので省略。音量と同じ要領で設定できます。
復習したい場合はこちらより。

http://purple-polar.com/?p=148

http://purple-polar.com/?p=183

今回はそれに加えて変化の幅も調整できる場所があります。
それがこの部分。

この部分でおおよその調整ができます。

ちょっと変化させたい場合は少なめに、大きく変化させるなら大きめにしましょう。
これで最初は明るくして徐々に暗くする、といった芸当がこれでできるわけですね。
対照的に、最初を暗くしてだんだん明るく、ということも可能です。
synth1の場合は64を中心(変化なし)として、右側が+、左側が-方向に変化します。

-方向は簡単に言うと反転で、アタックだけつけて最初を暗くするなど、ちょっと変わった使い方をします。

時間で音色が変化する、というのはものすごく重要で、実際の音でも大抵は何かしら変化はしているのです。
具体的には、

  • ピアノ・ギター:最初が非常に明るくて、時間がたつごとにだんだん暗くなる
  • ストリングス:ふわっと、だんだん明るくなっていく
  • スタッカート系:最初がかなり明るいが、すぐ暗くなる
  • オルガン:変化はほぼなし
  • シンセパッド:最初は暗いが、徐々に明るくなっていく

書き出してみると、変化しないのはごく少数で大抵は何かしら変化があることがわかります。

更に、これによってフィルターを変化させると切り口が移動、つまり、レゾナンスの場所も移動します。
これをうまく利用すると、「ウニョウニョ・ビヨーン」といった感じのシンセを作り出すことも可能です。
文じゃわからないって?大丈夫。ちゃんと用意してあります。

絶対に聴いたことありますよね?こんなシンセ!
ファンキー・コメディな音色をこれで作れるようになります!
バンドパスと組み合わせると、より一層クセが強い音を出せますよ。お試しあれ。

と、ここで注意しておきたいのは「音量(アンプ)」のエンベロープです。
妙に変化が足りないような、という場合はこれがちぐはぐになってしまっていることがあります。

特にありがちなのが、

  • 音量のアタックが遅いのにフィルターのアタックを早くしてしまっている
  • フィルターをゆっくり開いているのに、音量がアタックとディケイが短すぎる

といったケースです。極端な設定だと音がほとんどならなかったり「ポン!」「フワッのフしか鳴らない」といったことも。

これでは、せっかく大きく変化させても効果が激減してしまいます。
音作りで「あれ?」と思った場合は、この部分を一旦確認してみましょう。結構よくやらかしています。

店舗でも、電源も音量も正常なのに音が出ないことがたまにあります。
その原因の1つにこれがあるので、「このシンセ壊れてるんじゃない?」と早とちりする前に一度確認してみましょう。

ピッチのエンベロープ

音量・フィルター、とくれば当然音程のエンベロープもあります。
但し、こっちは他のものと比べて簡素になっていることが多く、あまり変化をつけることはできません。
基本的にADだけで十分事足りるからです。

ということでこの部分。

このスイッチをONにすると変化を加えることができます。
フィルターの時と同じ要領で調整して、「dest.」で「osc2」を選択。
表記にもありますが、このエンベロープでは第2オシレーターしか変化しないので注意しましょう。
そうすると、こんな感じに。

ピッチの調整は注意が必要です。
ほんのちょっと変えるだけで音程が狂いかねないので気を付けましょう。
オクターブ単位にするとおかしくなりにくいのでまずはそこから。

この項目で何を変化させるかを設定できるので、お好みで調整しましょう。
FMも結構よくここで使います。特にベース・ブラス系。

音色の変化の幅がこれで広がりました!

ここまでで解説した部分

フィルターの種類
ピッチ・フィルターのエンベロープ

今回はちょっと長くなりすぎそうだったので、ここまで。
他にももっと変化させる手段があるのですが、それは次に回します。
これだけでも相当幅広い音作りができるようになったのではないでしょうか。

次回はシンセの主要部分ともいえる「LFO」も解説…
しようかな、と思いましたがそろそろおまけ項目も1つ挟みたくなってきたかも。

ではまた次回。

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